エンタメ・ゲームEntertainment & Games
日本の顔ぶれ
- 任天堂単一セグメント。ゲーム専用機のハードウェアとソフトウェアを自社で開発・製造・販売し、キャラクターグッズも扱う。映像コンテンツやモバイルアプリでIPを活用する事業も持つ。アメリカではテイクツーロブロックスディズニーネットフリックス
- ソニーグループゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント テクノロジー&サービス、イメージング&センシング ソリューション(イメージセンサー)などの分野を持つ。2025年10月に金融事業を分離した。アメリカではディズニーテイクツーネットフリックスロブロックス
- バンダイナムコホールディングストイホビー、デジタル、映像音楽、アミューズメントの4事業。バンダイ、BANDAI SPIRITS、メガハウスなどを傘下に持つ。アメリカではディズニーテイクツーロブロックスネットフリックス
- オリエンタルランド東京ディズニーランド・東京ディズニーシーとディズニーホテルを経営・運営する。報告セグメントはテーマパーク(外部顧客への売上高の80.7%)とホテルの2つ。ディズニー・エンタプライゼズ・インクとのライセンスの契約に基づき、一定料率でロイヤルティーを支払う。日本国外の顧客への売上高は無い。アメリカではディズニーテイクツーロブロックスネットフリックス
アメリカの対応企業
ディズニーDIS
Walt Disney Co
エンターテインメント44.5%、エクスペリエンス38.3%、スポーツ17.2%の3セグメント(外部顧客への売上高の割合)。エンターテインメントはスポーツ以外の映画・番組制作を含む。売上高は94.4十億ドルで、日米8社のなかで最大。東京ディズニーリゾートは、ディズニーのライセンスに基づいてオリエンタルランドが所有・運営し、ディズニーはその売上に対するロイヤルティを得る。
- 売上高15.0兆円
- 純利益2.0兆円
- 時価総額29.2兆円
- 株価107.02USD
- 掲載企業内シェア62.5%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- バンダイナムコホールディングス
- オリエンタルランド
- ソニーグループ
- 任天堂
ネットフリックスNFLX
Netflix, Inc.
動画配信だけの会社で、報告セグメントが1つしかない。地域別は米国・カナダ44.2%・欧州中東アフリカ32.1%・中南米11.9%・アジア太平洋11.8%。売上高の36.3%がコンテンツの償却費で、営業利益率は20.6%→26.7%→29.5%と3期続けて上がった。5期とも無配。2025年11月ごろに1株を10株に分割している。売上高45.2十億ドル。
- 売上高7.2兆円
- 純利益1.7兆円
- 時価総額47.2兆円
- 株価71.57USD
- 掲載企業内シェア29.9%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- ソニーグループ
- 任天堂
- バンダイナムコホールディングス
- オリエンタルランド
テイクツーTTWO
Take-Two Interactive Software, Inc.
Rockstar Games、2K、Zyngaを通じてゲームを開発・販売する。家庭用ゲーム機、スマートフォンやタブレット、パソコン向け。米国が売上の59.2%。
- 売上高1.1兆円
- 純利益▲473億円
- 時価総額6.2兆円
- 株価209.37USD
- 掲載企業内シェア4.4%
- 決算期FY2026 · 米国基準
- 任天堂
- ソニーグループ
- バンダイナムコホールディングス
- オリエンタルランド
ロブロックスRBLX
Roblox Corp
利用者が体験を作り、共有し、一緒に遊ぶプラットフォーム。米国・カナダが61%。5期とも当期損失だが、営業活動によるキャッシュ・フローは5期とも黒字。
- 売上高7,763億円
- 純利益▲1,691億円
- 時価総額5.1兆円
- 株価45.52USD
- 掲載企業内シェア3.2%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- 任天堂
- ソニーグループ
- バンダイナムコホールディングス
- オリエンタルランド
カードの下にある「対応する日本企業」は、その米国企業と事業が重なる会社です。
この業界の米国企業を取り扱う証券会社
このページの米国企業の株は、日本の証券会社の米国株取引を通じて買えます。取り扱いの有無は証券会社ごとに違います。口座・手数料・為替・取引時間・税は米国株を買うにはにまとめました。
| 米国企業 | SBI証券 | DMM 株 | 松井証券 | 三菱UFJ eスマート証券 |
|---|---|---|---|---|
| ディズニー(DIS) | 載っている | 載っている | 載っている | 載っている |
| ネットフリックス(NFLX) | 載っている | 載っている | 載っている | 載っている |
| テイクツー(TTWO) | 載っている | 載っている | 載っている | 載っている |
| ロブロックス(RBLX) | 載っている | 載っている | 載っている | 載っている |
公式の取扱銘柄一覧を機械で読めた4社と、このページの米国企業のティッカーを突き合わせた結果です。一覧に無くても取り扱いがあることや、その逆もあります。
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。
日米の構造の違い
ゲームだけの会社は多くない
日米8社を並べると、事業の広がり方がかなり違います。
- ディズニー — エクスペリエンス(テーマパーク等)が38.3%。3セグメントのうち最大はエンターテインメントで44.5%
- ソニーグループ — ゲーム、音楽、映画に加えて、イメージセンサーの事業(I&SS)を持つ
- バンダイナムコホールディングス — トイホビー、デジタル、映像音楽、アミューズメントの4事業
- 任天堂 — 単一セグメント。ゲーム専用機とキャラクターグッズ
- テイクツー — ゲームの開発と販売
- ロブロックス — 利用者が作る場を提供するプラットフォーム
- ネットフリックス — 動画配信だけの会社で、報告セグメントが1つしかない
- オリエンタルランド — 東京ディズニーランド・東京ディズニーシーとディズニーホテルを経営・運営する。報告セグメントはテーマパークとホテルの2つ
「エンタメ・ゲーム」という業界名でひとまとめにしていますが、同じ物を売っている会社の集まりではありません。
任天堂はハードを作り、テイクツーは作らない
任天堂は有価証券報告書で、主な製品を「ゲーム専用機」と説明し、これを「携帯ゲームやホームコンソールゲームのハードウェア及びソフトウェア」と定義しています。本体もソフトも自社で手がける会社です。
テイクツーは10-Kで、自社を「interactive entertainment(双方向の娯楽)の開発・出版・販売」と説明し、Rockstar Games、2K、Zyngaを通じて製品を出すとしています。対象は家庭用ゲーム機、スマートフォンやタブレット、パソコンで、本体は作りません。
ソフトの部分で正面から重なります。
ロブロックスは「作る場」を売っている
ロブロックスは10-Kで、自社を「immersive gaming and creation platform(没入型のゲームと創作のプラットフォーム)」と説明し、利用者のコミュニティを「explore, create, and share(探索し、作り、共有する)」よう招くとしています。
会社が作った作品を売るのではなく、利用者が作ったものを利用者どうしが遊ぶ場を提供する形です。ほかの会社とは事業の性格そのものが違うため、正面から重なる相手を置いていません。
バンダイナムコホールディングスとディズニーは、広げ方が似ている
バンダイナムコホールディングスの4事業は、トイホビー(玩具)、デジタル(ゲーム等)、映像音楽、アミューズメント(施設)です。
ディズニーの3セグメントは、エンターテインメント(映画・番組)、スポーツ、エクスペリエンス(テーマパーク等)です。
どちらも1つの作品やキャラクターを、商品・映像・施設へ広げていく形をとっています。扱う作品は違いますが、事業の組み立て方はよく似ています。
オリエンタルランドは、ディズニーのライセンスで東京ディズニーリゾートを運営する
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを所有・運営しているのは、ディズニーではなくオリエンタルランドです。2社の書類は、どちらも相手の名前を挙げてこの関係を書いています。
- オリエンタルランドの有価証券報告書 — 「重要な契約等」に、ディズニー・エンタプライゼズ・インク(米国)との東京ディズニーランド・東京ディズニーシー・ディズニーホテル6施設・ディズニーリゾートライン・日本を拠点とするディズニークルーズの業務提携の契約を並べ、「一定料率にしたがって当社がロイヤルティーを支払う契約となっております」と記載しています。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの契約は、どちらも2051年9月3日までです
- ディズニーの10-K(2025年9月期) — 東京ディズニーリゾートは「Oriental Land Co., Ltd. (OLC), a third-party Japanese corporation」(第三者の日本企業であるOLC)が所有・運営し、自社はその売上に対するロイヤルティを得ると記載しています。日本を拠点とするディズニーブランドのクルーズ船も、OLCが所有・運航するライセンスの契約だとしています
★★香港・上海とは書き方が違います。ディズニーは香港ディズニーランド・リゾート(持分48%)と上海ディズニーリゾート(持分43%)を連結していると書く一方、東京ディズニーリゾートは「第三者」が所有・運営するとしています。オリエンタルランドの有価証券報告書の大株主の状況(上位10名)と関係会社の状況にも、ディズニーの名前はありません。
★★ロイヤルティの金額が出ているのは、オリエンタルランドの側だけです。提出会社(オリエンタルランド単体)の売上原価明細書に、2026年3月期の「ロイヤルティー」が420億48百万円と載っています。ディズニーの側では、エクスペリエンス部門の売上の区分「Parks licensing and other」(スポンサー・共同ブランド、不動産の賃貸と販売も含む。2025年9月期は23億61百万ドル)に入っていて、東京の分だけの金額は開示されていません。料率はどちらの書類にも書かれていません。
★ディズニーのエクスペリエンス部門(テーマパーク・リゾート・クルーズ船と消費者向け商品のライセンス)の2025年9月期の売上高は361億56百万ドル(約5兆7,391億円)、オリエンタルランドの2026年3月期の売上高は7,045億39百万円です(決算期は半年ずれています)。
オリエンタルランドの売上は、全額が日本国内
オリエンタルランドの有価証券報告書は、地域ごとの売上高について「本邦以外の外部顧客への売上高がないため、該当事項はありません」と記載しています。★★日米8社のなかで、本国以外での売上が無いのはオリエンタルランドだけです。ほかの会社は、地域別の売上高で本国以外の売上を開示しています。
- 任天堂 — 日本は23.1%
- ソニーグループ — 日本は10.7%
- バンダイナムコホールディングス — 日本は57.8%
- ディズニー — 南北アメリカが80.9%
- テイクツー — 米国が59.2%
- ロブロックス — 米国・カナダが60.7%
- ネットフリックス — 米国・カナダが44.2%
(いずれも各社が開示した地域別の売上高に占める割合で、当サイトの計算。地域の分け方は会社ごとに違います)
ソニーグループは2025年10月に金融事業を分離した
ソニーグループの有価証券報告書には、2025年9月にソニーフィナンシャルグループ(SFGI)を東京証券取引所プライム市場に上場させ、2025年10月に金融事業のパーシャル・スピンオフを実行したと記載されています。同社が保有するSFGI株式の持分比率は16.40%となり、SFGIは連結子会社から除外され関連会社になりました。
これに伴い、金融事業は非継続事業に分類されています。当サイトが載せている売上高は、この分類を反映した有価証券報告書の経営指標等によるものです。
規模の差が大きい
売上高をページ下部のレートで円に直すと、いちばん大きいのはディズニー(約14兆9,882億円)、いちばん小さいのはオリエンタルランド(7,045億39百万円)です。ディズニーの売上高はオリエンタルランドの21.27倍です。
★オリエンタルランドの次に小さいのはロブロックスで、オリエンタルランドの売上高はロブロックスの0.91倍です。
★米国の4社だけでも、ディズニー(944億25百万ドル)とロブロックス(48億91百万ドル)で19.31倍の開きがあります(ドル建てのまま計算)。
売上高の図は日米8社を同じレートの円で並べているので、日本の4社とも比べられます。
よくある質問
任天堂のアメリカ版はどこですか?
ゲームのソフトという点でもっとも近いのはテイクツーです。ただし任天堂はゲーム機の本体も自社で開発・製造しており、テイクツーは本体を作りません。事業の範囲は完全には一致しません。
オリエンタルランドのアメリカ版はどこですか?
★★★ディズニーです。東京ディズニーランド・東京ディズニーシーはディズニーのライセンスに基づく施設で、オリエンタルランドが所有・運営しています。オリエンタルランドの事業(テーマパークとホテル)は、ディズニーの3部門のうちエクスペリエンス部門の、テーマパークとリゾートにあたります。★★ただし立場は逆です。ディズニーは自社のIPをライセンスして、東京ディズニーリゾートの売上に対するロイヤルティを受け取る側です。オリエンタルランドはロイヤルティーを支払い、施設を運営する側です。★規模は、ディズニーの売上高(約14兆9,882億円)がオリエンタルランド(7,045億39百万円)の21.27倍です。
オリエンタルランドはディズニーの子会社ですか?
★★★子会社ではありません。ディズニーの10-K(2025年9月期)は、東京ディズニーリゾートを所有・運営するオリエンタルランド(OLC)を「a third-party Japanese corporation」(第三者の日本企業)と書いています。同じ10-Kで、香港ディズニーランド・リゾート(持分48%)と上海ディズニーリゾート(持分43%)は連結していると書いているのとは扱いが違います。★★オリエンタルランドの有価証券報告書でも、大株主の状況(上位10名)と関係会社の状況に、ディズニーの名前はありません。筆頭株主は京成電鉄(自己株式を除く発行済株式の20.00%)で、同社が「その他の関係会社」です。★2社をつないでいるのはライセンスの契約です。オリエンタルランドは「一定料率にしたがって」ロイヤルティーを支払っており、提出会社(単体)の売上原価明細書の「ロイヤルティー」は2026年3月期に420億48百万円でした。ディズニーは東京ディズニーリゾートからのロイヤルティを、エクスペリエンス部門の「Parks licensing and other」(2025年9月期は23億61百万ドル。スポンサー・共同ブランド、不動産の賃貸と販売も含む区分)に計上しており、東京の分だけの金額は開示していません。
任天堂の売上高が前の期から大きく増えているのはなぜですか?
有価証券報告書の数値は、2025年3月期が1,164,922百万円、2026年3月期が2,313,051百万円です。★★会社は経営者による分析で、2025年6月に発売したNintendo Switch 2 のハードウェアの通期販売台数が1,986万台、専用ソフトが4,871万本だったと記載しています。★★利益の伸び方は違います。営業利益は27.5%増にとどまり、会社が公表している売上総利益率は61.0%から39.3%へ下がりました。★当サイトは利益率が下がった理由を説明しません。会社が理由を数値で示していないためです。くわしくは任天堂の個票をご覧ください。
なお同じ有価証券報告書のセグメント情報の注記には、当連結会計年度から製品の区分を「Nintendo Switchプラットフォーム」「その他」から「ゲーム専用機」「IP関連収入等」に変更した旨が記載されています。
ソニーグループはゲーム会社ですか?
有価証券報告書には、ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント テクノロジー&サービス、イメージング&センシング ソリューション(イメージセンサー)などの分野が挙げられています。ゲームは分野の1つです。
分野ごとの売上と利益は、ソニーグループの個票の「部門ごとの売上と利益」で確認できます。有価証券報告書のセグメント情報から書き写したものです。
ロブロックスの時価総額はどこから取っていますか?
★★2026年8月21日から表示しています。同社はクラスA・クラスBの2種類の株式があり、米国SECのXBRLでは種類ごとに株式数が登録されているため、当サイトの自動取得が合計を作れず、それまで空欄でした。★Form 10-K・10-Qの表紙には合計が印字されています。2026年6月30日に終了した四半期の10-Qの表紙に「2026年7月15日現在、クラスA 669,992,988株・クラスB 44,382,953株」とあり、合計714,375,941株を一次資料として登録しました。★推計した数値を載せることはしません。
ディズニーはゲームを作っていないのですか?
ディズニーの10-Kは、事業をエンターテインメント、スポーツ、エクスペリエンスの3セグメントで説明しています。ゲームだけの内訳は開示されていないため、当サイトでは規模を示せません。開示されていないことを推測で補うことはしません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、ディズニーは9月末、テイクツーは3月末、ロブロックスとネットフリックスは12月末、日本の4社は3月末です。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(2件)
- アメリカの対応企業
- 日米それぞれの開示資料(年次報告書・有価証券報告書)でセグメントを突き合わせ、重なりを確認できたものだけを載せています。どこがどう重なるかは下の「日米の構造の違い」で説明しています。
- 取扱銘柄一覧の日付は、SBI証券 2026年8月19日更新 公式・DMM 株 日付の記載なし 公式・松井証券 2026年10月7日更新 公式・三菱UFJ eスマート証券 日付の記載なし 公式。
- 規模の比較
- 米ドルはページ下部のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上のカードの「掲載企業内シェア」は、掲載した米国企業4社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
出典
売上高・純利益は各社の直近の通年決算(米国企業 FY2025・FY2026/日本企業 2026年3月期)によります。出典は米国SEC(証券取引委員会)の年次報告書(10-K)、金融庁EDINETの有価証券報告書、株価はYahoo Finance。金額の円換算は1米ドル = 158.73円、株価と時価総額は1米ドル = 158.25円。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日